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2. 東京YMCAにて本格的にウェイトトレーニングを開始

秋田の五城目から東京へ。
まずは学費を稼ぐために仕事を始めました。

手作りバーベルでトレーニング

会社の敷地内には、
あちこちに鉄のスクラップや部材などが、
ゴロゴロ転がっていました。

身体を鍛えたり作り上げていくことへの興味は、
東京へ来てもなくならず、
むしろ大きくなるばかり。

転がっている鉄くずを集めて、
バーベルやダンベルを手作りして、
昼休みに敷地の隅っこで、
黙々とトレーニングをしていました。

やり方は本や雑誌を見ながら独学。
新しいやり方を覚えては、
自分の体で試してみる。
そんな毎日でした。


YMCAとの出会い

会社の同僚に、
高校時代に、ウェイトリフティングで団体優勝した、
という猛者がいて、

そのうち一緒に練習するようになりました。


その彼とふたりで街を歩いていると、
貼ってあったビラにふと目が止まったんです。

それが「YMCA」との最初の出会いでした。

「東京YMCA -バーベルクラブの集い-」という、
有志が集まってトレーニングをするという会。

その会に入会をして、
本格的にウェイトトレーニングの道を進んで行くことになります。

このYMCAとの出会いは、
私にとって本当に大きかった。


練習場所は、
子どもたちが帰った後の幼稚園。

器具も、バーベルが数本あるだけ。
コーチとか専門家もいません。


だから、自分で工夫をするしかなかった。
すべて手探り。
でも、それがすごく楽しかった。

海外のトレーニング雑誌で独学

仕事が休みの日にはよく洋書店に行きました。
目当ては海外のトレーニング雑誌。

海の向こうのトレーニングに関する最新の情報や、
今まで見たこともないようなトレーニングのやり方が、
沢山載っているんです。

それはもうワクワクしました。


その当時、専門雑誌はとても高価で手が出ない。
だから、立ち読みして頭に叩き込んで、
店の外に出たら、すぐにノートに殴り書き。
そんなことを、ずっと繰り返していましたね。笑


喫茶店にもよく入り浸って、
練習方法を黙々と考えたりもしていました。

工夫次第でどこでもトレーニングができる

公園。
ここも、私にとっては大切なトレーニングの場所でした。

そのころは本当に器具がなかったし、
情報も少なかった。

YMCAの練習場も混んでいて、
すぐ順番待ちの長い行列ができてしまう。

それで、向かいの公園でもよくトレーニングしていたんです。

釣り輪みたいな遊具。

大きな鉄の輪っかがぶら下がってるようなやつ。

あれでバーディップス
(2本の平行したバーを用い直立状態で腕立てをするようなトレーニング種目)
をするんです。


輪っかがグラグラ動くので、
自ずとバランスを取ることになる。

すると、固定されている状態でやるよりも、
もっと体幹を使うし、
普段とは違うところまで刺激が伝わるんですよね。


滑り台で腕立て。
ブランコで腹筋背筋。
鉄棒やジャングルジムも、
工夫してなんでも練習器具にしました。


夜の公園でトレーニングをしていたら、
おまわりさんに不審がられて、
声をかけられたこともありましたね。笑

ボディビルの大会に出場してみないか?

YMCAでは本当に練習に没頭していました。

だから1、2年で周りの人を追い抜いてしまって。。苦笑
身体もどんどん大きくなるし、形もよくなってくる。

すると、いろいろな人が、
「君はボディビルのコンテストに出るといいよ」って言ってくれるんです。

バランスも形もいいから、ボディビル向きだよと。


私は座高が低いんです。

身体のパーツが長いと、その分、
筋肉を多く付けなければいけないので大変なんです。


生まれ持った体のバランスがよかった。

両親に感謝ですね。

こんな成り行きで、
周囲の後押しもあって、
一度ボディビルのコンテストに出場してみようか、
という流れになっていきました。